WhaTapで実現するデジタルメディアの安定稼働とユーザー体験の向上
- 会社名
- 株式会社四国新聞社
- 業界
- メディア/新聞/デジタルメディア

これまではユーザーからの報告で初めて障害に気づく状態でしたが、WhaTap Browserモニタリングの導入により、フロントエンド側の問題を事前に検知できるようになりました。ユーザー体験を損なう前に対応できる『プロアクティブな運用』へと変わったことが、大きな成果です。IT Operations Manager, SHIKOKU NEWS
客様プロフィール:地域に根ざし、デジタル展開を加速する老舗メディア
株式会社四国新聞社様は、1889年に設立され、香川県高松市に拠点を置く歴史ある新聞社です 。 香川県内の地域密着型ニュースを中心に、国内外の政治・経済・スポーツなど、県民の生活に欠かせない幅広い情報を日々届けています 。
また、本紙の発行にとどまらず、「健康新聞」などタブロイド紙の発行を通じて、地域住民の生活に深く根ざした多様な情報提供を行っている点も特徴です 。
近年では、情報のデジタル化という時代のニーズに合わせ、デジタルメディアの展開も非常に活発に行われています 。「BUSINESS LIVE」や「四国新聞WEB朝刊」、さらには紙面のレイアウトそのままに記事を読める「紙面ビューアー」など、読者の利便性を追求した多様なデジタルサービスを提供しています 。
導入の背景:デジタルビジネス拡大に伴うシステム運用の壁
四国新聞社様では、デジタル領域でのビジネスが拡大するにつれて、WEBサイトへアクセスするエンドユーザーの数が急増していました。多くの読者が日常的にアクセスするメディアサイトにおいて、安定したサービスの提供はメディアの信頼に直結する重要な使命です。

これまで同社では、既存の「統合運用管理ツール」を活用し、ネットワークやサーバーといったインフラストラクチャ層の監視は実施できていました。しかし、メディアサイトの高度化・複雑化が進む中で、インフラ監視だけではシステムの全容を把握することに限界を感じ始めていました 。特に、システム内部の深いレイヤーや、ユーザーが直接触れるフロントエンドの状況が見えないことが、大きな運用上の壁となっていたのです。
直面していた具体的な課題:「見えない」システム内部とユーザー体験
四国新聞社様では、既存の統合運用管理ツールを利用して、ネットワークやサーバーといったインフラストラクチャレベルの監視はすでに行われていました。しかし、システムの複雑化やデジタル領域でのビジネス拡大に伴い、以下のような運用上の限界と課題に直面していました 。
データベースおよびアプリケーション層の可視化の限界
既存の監視ツールによるインフラ監視はできていたものの、データベースが実際にどのような稼働状況にあるのか、あるいはアプリケーションレベルでどのような処理が行われているのかといった詳細な状況把握には限界がありました 。表面的なシステムの稼働状態は分かっても、システム内部の具体的な処理状況が見えづらい状態となっていました 。
ユーザートランザクションの追跡困難と原因特定の長期化
読者がWEB上で行う具体的なリクエスト(ログインやログアウト、各種メニューの操作など)に対して、サーバー側でどのような処理が実行されているのかを追跡(トレース)できない点が大きな運用上のハードルとなっていました 。その結果、システムに遅延やエラーが発生した場合でも、処理のどの段階でつまずいているのかというボトルネック箇所の特定が難しく、原因調査に着手・完了するまでに多大な時間を費やしてしまう状況でした。
デジタル展開拡大に伴う「エンドユーザー視点」での監視不足
メディア企業としての特性上、WEBサイトには日々非常に多くのエンドユーザーがアクセスしてきます 。特に近年はデジタル形態でのビジネスが拡大しつつある重要な局面でしたが、WEBサイトにアクセスしたユーザーが「サイト上のどの画面や操作で問題に遭遇しているのか」「どのような理由でサイトから離脱してしまっているのか」といった、フロントエンド側におけるユーザーの実際の体験や行動の監視ができていませんでした。
解決策:WhaTapによるシステムのフルスタック監視の導入
これらの課題を根本から解決するため、四国新聞社様は既存の統合運用管理ツールではカバーしきれていなかった領域を可視化するソリューションとして、WhaTapの導入を決定されました 。四国新聞社のWEBシステムの一部に対して、以下のWhaTap製品群が導入されました 。
【導入されたWhaTap製品群】
- WhaTap APM (.NET): アプリケーションのパフォーマンスを追跡及び監視 。
- WhaTap DBモニタリング (SQLサーバー): データベースの稼働状況とクエリを可視化 。
- WhaTap Serverモニタリング: サーバーリソースの詳細な状況を把握。すべてのプロセス情報を自動で収集。
- WhaTap Browserモニタリング: エンドユーザーのブラウザ上の体験を監視 。

導入後の効果: 死角の可視化による問題解決の迅速化と品質向上
WhaTap製品群の導入により、インフラストラクチャ層からエンドユーザーのブラウザ画面に至るまで、システム全体を一貫して見渡せる監視体制が構築されました。これにより、四国新聞社様のシステム運用には劇的な変化が生じ、主に以下の4つの側面で大きな効果をもたらしています。
バックエンド領域の可視化と対応時間の大幅な短縮
以前の環境では、サーバーの死活監視はできていても、アプリケーションやデータベース内部の処理状況については、いわば「グレーゾーン」として実態の把握が困難な状態でした。 しかしWhaTapの導入により、これらの内部処理が詳細かつ完全に可視化できるようになりました。その結果、サービスに遅延が生じたりエラーが発生したりした際にも、システム内のどこがボトルネックになっているのかを即座に特定することが可能になりました 。ボトルネック特定後、そのままスムーズに原因調査へと着手できるようになったことで、これまでは長時間に及んでいた問題への対応時間が大幅に短縮されています。

フロントエンド監視による「プロアクティブ」な障害検知
これまでの運用では、WEBサイトのフロントエンド側(ユーザーのブラウザ側)で発生したエラーはシステム側で直接検知することができませんでした 。そのため、実際にサイトにアクセスしたユーザーから報告を受けて、ようやく障害に気づくという受動的な対応に留まっていました。 しかし、WhaTap Browserモニタリングを導入したことで状況は一変しました。フロントエンド側でのパフォーマンス(性能)低下や障害の発生を事前に監視できるようになり、ユーザーの不満が顕在化する前に先回りして対応する「プロアクティブな運用」が実現しました。
ユーザー行動の分析に基づくWEBサイト品質の継続的向上
読者に快適な情報収集の場を提供するメディアサイトにおいて、離脱を防ぐことは極めて重要です。WhaTap導入後は、エンドユーザーがWEBサイトへアクセスしてから離脱するまでの詳細な過程が追跡・可視化できるようになりました。 具体的には、その過程において読み込みに時間がかかっているリソースやロード時間、目に見えないエラーの有無などが具体的なデータとして明確に把握できます 。こうした客観的なデータに基づき、ユーザーのストレス要因を排除し、サイト改善を繰り返すことで、WEBサイト全体の質を効果的に向上させることに成功しています。
安定稼働の実現による「メディアとしての信頼性」のさらなる向上
地域社会に情報を届ける新聞社にとって、WEBサイトがいつでも遅延なく、安定して閲覧できる状態を保つことは、読者との信頼関係を維持するための基盤です。 WhaTapを通じた迅速なトラブル対応と継続的な品質向上の取り組みは、結果として四国新聞社のWEBサイトの安定稼働に直接的に貢献しています。システム内部の死角をなくし、ユーザー体験を守るこの監視体制は、最終的に「メディアサイトとしてのさらなる信頼向上」という、ビジネスにおける最も重要な成果に繋がっています。
【完】


